第15章 中忍選抜第三次試験
•ユヅキside
退場した後、またアイツが現れた
大蛇丸
「辞退してしまうなんてね。ま、想定内たけど。」
ユヅキ
「そんなに易々と出てきて大丈夫なんですか?」
少し口調が強くなってしまう
それでも、何がおかしいのか笑ってる
大蛇丸
「今は中の方に目がいってるもの、心配には及ばないわ。」
ユヅキ
「何の用?サスケなら渡さない。」
大蛇丸
「…いい加減、執着するのもやめたらどうかしら。弟想いなのはいいけど度が過ぎてるわよ?」
ユヅキ
「余計なお世話です。」
大蛇丸
「ま、あなたが私の元に来るならサスケ君のことは見逃してあげてもいいわよ。」
ユヅキ
「私もサスケもいかない。」
飄々とした態度を崩さない大蛇丸に痺れを切らし、奏多を呼び出す
奏多
「…またか。」
そうはいいながらも戦闘準備に入る奏多と私
大蛇丸
「奏多くんも私の元へ戻ってらっしゃい。」
そういい大蛇丸は消えた
どうやら分身だったようだ
ほっと一息ついたのも束の間、呪印が広がり始めた
ユヅキ
「なん、で…⁉︎」
痛みに蝕まれて立っていられなくなったが、奏多に支えられる
奏多
「サスケが使ってると思う」
そこで思い出す
サスケの呪印を私と分けた時のことを
ユヅキ
「これが…」
呪印の苦しみだけを移すということ…なんだ…
この痛みや苦しみをサスケが呪印を使うたびに感じるんだ…
そんなことを思いながらも、あまりの痛みに意識が飛びそうになるのを必死に堪えた