第14章 中忍選抜第二次試験
ユヅキと奏多は呼吸を合わせ、大蛇丸に挑んだ
連携のしっかりと取れている2人に苦戦を強いられる大蛇丸
大蛇丸
「さすがに、あなた達2人を相手にするのは骨が折れそうね…。どちらか1人でも厄介なのよね…。」
追い詰められていく大蛇丸にユヅキは眼を解放する
大蛇丸
「輪廻眼…。そう何度も易々と使っていい代物じゃないわよ、ユヅキちゃん」
ユヅキ
「今はあなたを倒せるのなら何だってするわよ。兄さんやサスケを守るためなら、ね‼︎」
防戦一方へと追いやられる大蛇丸にユヅキは眼を使い、大蛇丸の動きを止める
大蛇丸
「この術…厄介ね。」
即座に奏多が斬りかかる
ユヅキ
(もらった…!)
奏多の刀が大蛇丸の首を刎ねる
音を立てて転がる首に目を移すと動いた
大蛇丸
「やはり…、2人はキツイ、わね…。また、会い…ましょう…。」
そう言い残して、大蛇丸の身体と首は無数の蛇に分離して消えた
ユヅキ
「最初から本体は高みの見物だったみたいね…。通りで弱いわけだよ」
ユヅキはため息をつき、肩の荷を降ろした
一方、奏多はユヅキの顔色を伺っていた
奏多
「…」
ユヅキ
「大蛇丸の言ってた事なら気にしてないよ。薄々感づいてから。」
奏多
「⁉︎」
ユヅキ
「何でって顔してるね…。奏多の本当の目的はわからないけど、奏多は私を護ってくれるからね。理由なんていらないよ。」
奏多
「…ありがと」
ユヅキ
「どういたしまして。」
ユヅキと奏多は2人話しているうちに塔の入り口付近から聞き覚えのある声がした