第14章 中忍選抜第二次試験
•ユヅキside
目覚めてから奏多に少し事情を聴いていたりしたら、大蛇丸が現れた
狙いのサスケはいないのに、現れるなんて何のつもりなの…?
警戒を怠らず、大蛇丸との距離一定に保つ
大蛇丸
「挨拶に来たのよ。サスケくんはそのうち私がもらうわよ、お姉さん。ってね。」
なんて勝ち誇ったかのように笑う大蛇丸に、私は拳を握り締めるあまりに爪が食い込みわずかに血が溢れる
大蛇丸
「サスケくんと離れたくないなら貴女も来ればいいのよ。貴女なら歓迎するのよ?奏多くんも戻って来てくれたら嬉しいわねぇ。」
戻る…?なんのこと…?
ユヅキ
「どういうこと?どうして戻るなの?奏多」
意味がわからず奏多に問うが、奏多は目を逸らすだけで応えない
大蛇丸
「あら、隠していたのね。まぁそうでしょうね。自分がユヅキちゃんを苦しめていた元凶だなんて言えるわけないわよねぇ」
私を苦しめていた元凶?
どういうことよ
全く話が読めない
大蛇丸
「まだわからないようね。つまりは奏多くんもといno.0(ゼロ)は貴女の身体を乗っ取り大量殺戮の実行犯よ」
乗っ取り、身体、実行犯、大量殺戮…
ユヅキ
「そっか…。そうだったんだ。奏多だったんだ…、あれ。」
奏多
「違う!聞いてくれ‼︎」
焦る奏多に、それを見て笑う大蛇丸
奏多は私に拒まれる、そう思ったようだが、私が言うのはそんな言葉じゃない
ユヅキ
「…ありがとう。奏多だったんだね。私をずっと守ってくれていたのは。あの頃からずっと奏多に守られてるんだね、私は。」
大蛇丸
「あら、意外ね。口論になったところをまとめて連れて行こうと思っていたのだけれど、失敗のようね。」
ユヅキ
「じゃあ、どうするの?私と奏多相手にやりあう?」
大蛇丸
「フフ…。まさか、そんな下手な真似はしないわ。勝機のない勝負に出る程焦っちゃいないもの。」
不気味にわらったままの大蛇丸
私は奏多と目を合わせ、大蛇丸とやりあう事を決めた