第14章 中忍選抜第二次試験
奏多はユヅキをおぶって塔へとついた頃
森に姿を隠してユヅキを寝かせていた
ユヅキ
「ん…。」
ユヅキがようやく目覚め、身体を起こす
ユヅキ
「いっ…。」
首の呪印が傷む
奏多
「やっとか。」
ユヅキ
「サスケは?」
奏多
「はぐれた。」
奏多は嘘をつく
ユヅキ
「そう。ねぇ、どれくらい眠ってた?」
奏多
「3日程度」
ユヅキ
「その間、サスケは?」
奏多
「死ぬことは無かった。暴走はしかけたが止まった。」
ユヅキ
「そっか。サスケは無事なんだね。奏多は大丈夫?」
奏多
「まだ…いける」
目を背けていう奏多に、説得力がないとユヅキは吐く
ユヅキ
「誰もいないからいいよ。さ、おいで。」
マフラーを外し、手を広げる
奏多
「ありがと」
奏多はユヅキの首に牙を立てる
ユヅキ
「んっ…」
一瞬の痛みに顔を歪ませるユヅキ
しばらくすると奏多は離れた
奏多
「ごちそうさま」
ユヅキはマフラーを巻き直す
ユヅキ
「見えないよね?」
奏多はこくりと頷く
ユヅキ
「サスケ達はここに来るんだね。」
奏多
「来る。あと半日したら。」
その言葉に多少は驚きながらも焦らず待とうと思ったユヅキだったが、そうはいかなくなった
人の気配を感じ振り向いた
その先にいた者を見てユヅキは凍りつく
大蛇丸
「本当に来るかしらね?」
ユヅキ
「まだ、いたの。サスケはここにいないけど。何の用?」
奏多もユヅキも武器を手に取り、戦闘準備は万端
大蛇丸
「そんなに殺気をむけても意味なんてないわよ。それに今、貴女の大好きなサスケくんの近くには私の部下がいるのよ。まぁ、殺すつもりはないわよ。サスケくんはね。」