第14章 中忍選抜第二次試験
リーの登場も形勢を覆すまではいかず、禁術をつかっても1人たりとも倒せなかった
サクラ
「ちょっと、ユヅキを抱いてないでアンタも戦いなさいよ!」
サクラは未だ動こうともしない奏多に向かって叫ぶ
奏多
「ユヅキを護るだけだ、お前が戦えばいいだろう。」
サクラ
「!!」
奏多の言っていることが半分当たっていることが悔しくてこぶしを握り締めるサクラ
サクラ
(そうだ…、私はいつも3人の後ろ姿を見てるだけ…)
サクラが悩んでいる間にリーが窮地に立たされた
音忍1
「さぁて、じゃあ仕上げだ。」
サクラ
「させないわ‼︎」
言うと同時にクナイを敵に向かって投げる
それでも、簡単に弾かれてしまう
次第に震えだす足に力を入れて手裏剣を投げる
別の音忍が手裏剣を跳ね返し、油断した隙に敵が背後に回り込み、サクラは長い髪を掴まれ座り込んでしまった
音忍2
「ザク、この男好きの目の前で、そのサスケとかいう奴殺しなよ。」
と、言った女にザクは乗り気のように見える
サクラは身体に力が入らず涙していた
サクラ
(また…足手まといにしかなってないじゃない…‼︎いつだって守られてるだけ…悔しい…今度こそはって思ってた。大切な人たちを私が守らなきゃって…‼︎だからっ‼︎)
サクラは涙を止め、クナイを手に取った
音忍2
「ムダよ!私にそんなものは効かない」
サクラ
「何を言ってるの?」
口角を上げたサクラは掴まれていた自身の髪をクナイで切り離した
ザク
「キン!殺れ‼︎」
その声に反応して女はサクラに武器を刺すも、変わり身の術で切り抜ける
サクラは自分の身体を使って、敵を騙し、ザクの手にクナイを突き刺し、もう片方の腕に噛み付いた
いくら殴られても食らいついていたが、投げ飛ばされてしまった
ザク
「このガキィ‼︎」
ザクがサクラの方に両手を向けたその時、サクラは背後からの声に驚くことになる