第14章 中忍選抜第二次試験
移動後、ユヅキは自然と起きたフリをしてサクラに状況を聞き、ユヅキはクナイで掌を切った
当然、指からは血が垂れ落ちる
サクラ
「ち、ちょっと!」
サクラがユヅキを止めようとしたのを奏多がやめさせた
仰向けに寝かせられているサスケを奏多が上半身を起こして支える
奏多
「ユヅキ、手を」
奏多は左腕でサスケを支え、右腕でユヅキの血が溢れる腕を取り、サスケの首の呪印に血で術式を描く
奏多
「出来た。」
ユヅキが印を結び、べったりと血の付いた両手で片方はサスケの呪印に、もう片方は自身の呪印に触れ、サスケに術をかけた
サスケとユヅキの呪印が広がっていき、
ユヅキ
「ぅゔ…ゔぁ…⁉︎」
サクラ
「さっきから何やってるのよ⁉︎ちょっと!ユヅキ‼︎」
サクラはユヅキが何を行っているのかがわからず、戸惑う
ユヅキ
「あ"ぁ"‼︎」
ユヅキにサクラの問いを答える余裕などなく、広がり続ける呪印を手で押さえこんでいる
一方、サスケの方の呪印はゆっくりと元へと戻りつつあり、どこか顔色も少し穏やかになっていった
ユヅキ
「…奏多、後は頼むよ。」
ユヅキはそういうとその場で倒れこんだ
サクラ
「ユヅキ⁉︎」
奏多
「ユヅキの望んだことだ。気にする必要はない。」
サスケを支えたままの奏多は倒れこんだユヅキを見ながらサクラに言った
サクラ
「あなた…一体誰なの?」
奏多
「奏多。サスケはしばらく目覚めない。だが、心配いらない」
サクラ
「ユヅキは一体サスケくんに何をしたのよ⁉︎」
奏多
「知る必要ない」
サクラ
「ユヅキはどうなのよ⁉︎」
サクラから次々と質問がでてくる