第14章 中忍選抜第二次試験
気を失ったユヅキにサスケは名を叫ぶ
奏多もユヅキがやられ、サスケから一瞬注意が逸れた
大蛇丸はその瞬間を見逃さず、印を結び首を伸ばしてサスケの首に噛みついた
サスケは激しい痛みに襲われ、うずくまる
奏多
「‼︎」
奏多はユヅキの元へ行き、気を失っていることを確認し、ユヅキを抱え上げる
大蛇丸
「サスケくんは力を求めて私の元へ来る。私の名は大蛇丸。それは別れのプレゼントよ…」
大蛇丸はそう言い残し、地中へと消えていった
奏多
「おい、サスケはいい。ナルトを頼んだ。」
奏多はサスケをも持ち上げると安全なところへと移動を始めた
ユヅキ
「ぅ…」
ようやく目を覚ましたユヅキは奏多に抱きかかえられていることに気づいた
そして、サスケが奏多に背負われていることにも
ユヅキ
「さ、スケ…?」
首筋にある痣も気づいた
奏多
「ごめん、守れなかった。」
ユヅキ
「やっぱりダメだったんだ…」
サクラに気付かれないように小さな声で話す
すぐ側にあるサスケの顔は魘されていた
ユヅキ
「奏多、」
奏多
「何」
ユヅキ
「やることがある。」
奏多
「…。止めても無駄か」
ユヅキ
「うん。その為にまだこの痣は残してあったんだから。」
マフラーの上から自身の首にある痣に触れる
奏多
「わかった。」
ユヅキはサスケの頭を撫でた
ユヅキ
「痛みは取り除いてあげるから…」
奏多
「…」
ユヅキの目は優しさと悲しみに溢れていた