第13章 中忍選抜第一次試験
•カカシside
ナルト達を見送った後、オレはユヅキと共に待機場所へと向かった
その途中、ユヅキがオレに尋ねてきた
ユヅキ
「ガイ先生とライバルって本当ですか?」
その言葉は衝撃的で、あまり知られたくないと思っていた事柄だった為とても驚いた
そんなことを吹き込んだのは誰かと思い聞いてみると、ガイ本人だった
自然とため息が漏れる
しかも、教え子の前でオレが弱いなんて言われちゃたまったもんじゃない
ま、ユヅキが信じてないだけいいんだけどさ
信じてないってことはオレの方が強いって思ってくれてるのかと思えば、オレが勝負ごとに本気を出すとは思えないと言われた
確かにそうだけどちょっとショックかも…?
ユヅキ
「強いとは思ってますよ?それに、勝負っていってもじゃんけんとか含まれてそうです。」
そういえば、じゃんけんでは結構負けたな…
カカシ
「なんでじゃんけんって思ったわけ?」
ユヅキ
「だってカカシさんは平和的にそして楽に解決しそうですからね。」
…よくわかってるな
ユヅキ
「数年一緒に暮らしてたら少しぐらいわかりますよ。」
カカシ
「心読むの禁止」
ユヅキ
「無意識なので、困りましたね…。」
カカシ
「冗談だよ。」
オレが笑って言うと、ユヅキも微笑む
ユヅキ
「知ってますよ。」
わかってて乗ったのか…
ほんと、敵わないね…
待機場所に着くと、アスマと紅がいた
カカシ
「よ、お2人さん」
ユヅキ
「こんにちは。」
ユヅキが挨拶をすると紅も返した
オレはとりあえず座り、ユヅキはオレの隣に座った
アスマ
「で、本当のところどこまで事実なんだ?」
開口一番ユヅキにそういったアスマに対し、ユヅキはきょとんとした顔をしていた
ユヅキ
「何の話ですか?」
ユヅキは貼り付けた笑顔を見せた