第13章 中忍選抜第一次試験
ユヅキはアスマに問われた質問の意味を絞ろうとわざととぼけた
ユヅキには人に知られたくないことが多く、はっきり言ってどの話なのかはさっぱりわかっていなかった
アスマ
「噂だよ、噂。生まれた時から写輪眼を開眼していただの、中忍試験に受かっただの、大蛇丸に攫われて実験されてただの、殺戮人形だっただの、大蛇丸の部下を大量に殺しただの、うちは一族を全滅させただの、」
カカシ
「おい!」
カカシは止めに入るが、
アスマ
「なに、お前さんに関する噂話は多いんでな。」
アスマは飄々と言う
ユヅキ
「ほとんどは本当のことですよ。でも、うちはを潰したのは私ではありません。滅ぶべくして滅びた、そう言わざるを得ません。」
そう言ったユヅキの左目は無意識に写輪眼へと変わっていた
アスマ
「その右目は?」
眼帯のついた右目をじっと見つめるアスマ
ユヅキ
「もう閉じてしまった目ですよ。」
本当は輪廻写輪眼だが、ユヅキは本当のことを言おうとは思わなかった
アスマ
「そうか、」
紅
「アスマ、その辺にしてやりなよ。こんな年下いじめて楽しむなんて、悪趣味よ。」
ユヅキ
「いいですよ、気にしませんので。」
ユヅキの一言で会話が途切れるが、しばらくしてカカシが話し出した
カカシ
「ま、しかし…部下たちがいなくなるとヒマになるね〜。任務お預け!」
アスマ
「なに…すぐに忙しくなるに決まってる」
カカシ
「なんで?」
アスマ
「今年の第一の試験官あの森乃イビキだそうだ」
カカシ
「よりにもよって、あのサディストか…」
紅
「サディスト?いったい何者なの?」
アスマ
「プロだよ、プロ。拷問と尋問!」
カカシは心配そうな顔をするが、ユヅキはカカシを見てニッコリと笑った
ユヅキ
「大丈夫ですよ、みんな受かりますから。ナルトくんがやってくれますよ。」
カカシ
「そうか、ま!待つしかないな。」
カカシはユヅキの頭を撫でた
その後、暗部の人が来てユヅキは第二次試験会場まで案内された