第13章 中忍選抜第一次試験
サスケが部屋に入ったあと、ユヅキも奏多と共に自身の部屋に入った
ベランダには布団を干していた
ユヅキ
「そのうち入れないとね。」
時刻は昼すぎ
何もすることなくただぼーっとしていた
すると奏多が喋りだした
奏多
「中忍試験、うけるのか?」
猫が人の言葉を話すというのはいつ見ても慣れないもので、ユヅキは急に話しかけられ驚いた
ユヅキ
「戻っていいよ。」
ユヅキが一言そういうと奏多は人の姿へと変わる
ユヅキ
「いつ見ても綺麗だね。」
奏多
「話をそらすな。」
ユヅキ
「あー、中忍試験ね。受けるよ。ま、途中参加になりそうだけど。奏多も読めるんだからわかってるでしょ?」
ユヅキがそういうと、奏多は目をそらした
奏多
「心が読めても、本当にそうとは限らない。」
ユヅキ
「ま、そうだね。…今何考えてるかわかる?」
今までにこやかだったのが消え、真剣な顔付きに変わったユヅキ
奏多
「…。嫌って言ったら?」
ユヅキ
「奏多の隠してること全部話してもらう。」
奏多
「…わかった。」
ユヅキ
「奏多の場合、口寄せ…じゃあないよね。…時空間忍術になるのかな…。」
奏多
「口寄せと変わらないと思う…。」
どうやらユヅキは奏多と一緒にいるのではなくピンチの時に呼び出すような形にしたいらしい
奏多
「これ。」
奏多はユヅキに包帯を渡し、左手首少し上のところから肘にかけての10センチくらいに包帯を巻いた
ユヅキ
「何これ」
奏多がその包帯の上に手をかざすと何かの印が浮かび上がる
奏多
「これで、できるはず…。」
奏多は猫の姿になり、ベランダにでて、そのまま飛び降りた
ユヅキは驚きながらも、その意味を理解し、右の親指をクナイで軽く切って血を出し、包帯に触れた
すると、ボフンッという音がし、煙がたった
その中から奏多はでてきた
奏多
「…これで大丈夫だね。」
そういうと、奏多はもう一度包帯に手をかざし、印を刻み付けた