• テキストサイズ

うちはの少女

第11章 護衛任務




•ユヅキside

まだ身体は痛かったけど、傷は消えていた

何もなかったかのように…

ユヅキ
「カカシさん、傷が消えているんですが…。どうなってるんですか?」

カカシ
「…一週間眠り続けてたんだよ、お前は。その日のうちに奏多が傷は塞いだ。奏多はちょうど今日に目覚めるだろうと言っていたんで、朝早くから様子見てたら本当に目覚めたよ。」

ユヅキ
「その奏多はどこに?」

そう聞いたらカカシさんは黙り込んでしまった

ユヅキ
「カカシさん?」

カカシ
「…ユヅキを治療してからふらりとどこかへ行ったよ。」

奏多がどこかへ?

奏多が私に何も言わずどこかへ行くというのは…初めてだ



一先ず、私が倒れてからの事を整理して話してもらった

みんな無事で、ガトーの勢力も撤退していったらしい

ユヅキ
「サスケも元気なんですね、よかった…。カカシさんももう大丈夫なんですね。」

カカシ
「…サスケは、お前のことを過剰な程に心配して、最初とか2日間ぐらい布団の横から離れない、なんてこともあったけどね…。」

カカシさんは、大変だったと自嘲気味な笑みをこぼす

ユヅキ
「この度はご心配をおかけしました。」

丁寧に頭を下げて、カカシさんに言った

カカシ
「ま、こういうことはこれっきりにしてくれると嬉しいね。オレの心臓がもたないよ。」

そう言ったカカシさんは、先程怒って言ったみたいな怖さは無かったが、少し悲しそうな目をしていた気がする

ユヅキ
「カカシさんでもアカデミーで習ったような忍にはなりきれないんですね。」

カカシ
「…ユヅキの言う忍とは何だ?」

ユヅキ
「常に非情で感情の一切を表に出さず、任務を遂行できる者。というのが習ったことを理解して、たどり着いた先です。ま、本当にそうとは思いませんけどね…。」

カカシ
「…その教えを疑えるならまだマシな方だよ。もう身体を休めておけ。」

カカシさんはそう言うと立ち上がり部屋から出て行った




/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp