第11章 護衛任務
•サスケside
オレは…死んだのか…
「無理…。私は、サスケを死な…せない。」
「うぅ…、うっ……」
ユヅキの声とサクラの泣き声…⁉︎
オレは…
オレは…⁉︎
サスケ
「サクラ…、重いぞ…。」
サクラ
「……‼︎」
サスケ
「…?」
サクラ
「サスケくーん‼︎サスケくん、サスケくん‼︎わぁあああああ‼︎」
オレはサクラに抱きしめられた
サスケ
「サクラ…痛てーよ……。」
サクラ
「あ!ご、こめん…。」
サクラにナルトやお面ヤローのことを聞いた、そいつは死んだと言った
サクラ
「さすがサスケくん!致命傷を避けてたのね‼︎」
サスケ
「……、いや…」
あいつは…初めから…
致命傷になる所を避けて……
サクラ
「ナルトォーーッ‼︎サスケくんは無事よォ‼︎ちゃんと生きてるわァ‼︎」
ナルトはこっちをみてなんとも言えない顔をしていた
一人足りない…
ユヅキが全然喋らないと思ったら、オレがいた所で倒れていた
サスケ
「ユヅキ‼︎」
体を抱き上げると、手が一瞬で赤く染まった
ユヅキの血であると理解するのに時間はかからなかった
いつもなら、白い着物があちこちに血飛沫が飛んでいた
それよりも飛沫の中心に目が奪われる
サスケ
「この傷はなんだ⁉︎」
右の胸の少し上、鎖骨の下にある直径10センチ程度の穴
サクラ
「…ユヅキがお面の子を庇って……。」
ユヅキがお面ヤローを庇う?
どういうことだ⁉︎
その間にもユヅキの呼吸はどんどん浅くなっている
サスケ
「ユヅキ‼︎」
目の前が暗くなっていく
大きな穴に引きずり込まれるかのような感覚だった
サクラ
「先生!ユヅキが‼︎」
そこからはあまり覚えていないが、ガトーの残存勢力を島の町民とカカシのハッタリで追い払い、この闘いは幕を下ろした
結果、再不斬とお面ヤローことハクは死んだらしい
そして、ユヅキはしばらく目を覚まさなかった