第11章 護衛任務
•カカシside
オレは再不斬と闘う理由もなくなり、どうするかを決めかねていた
ガトーは死んだハクに近寄り、頭を蹴飛ばした
それを見たナルトは怒鳴って走っていく
オレはナルトを止めた
敵の数を見れば敵わないことは一目瞭然だ
ナルト
「お前も何とか言えよ、仲間だったんだろ‼︎」
再不斬
「だまれ、小僧。ハクはもう死んだんだ。」
ナルト
「何とも思わねェのかよォ‼︎お前ってばずっと一緒だったんだろ‼︎」
再不斬
「ガトーがオレを利用したように、オレもハクを利用してただけのことだ。オレたち忍はただの道具だ。
オレが欲しかったのはあいつの血であいつ自身じゃない。未練は、ない……。」
ナルト
「お前ってば…、本気でそう言ってんのか…」
ナルトも思うところがあるんだろう
カカシ
「ナルト!もうこいつと争う必要はない…。それに……。」
ナルト
「うるせェー‼︎オレの敵はまだこいつだァ‼︎!」
ナルトはハクがどれほど再不斬を思っていたのかを語った
再不斬
「……それ以上は、何も言うな……。」
そう言った再不斬は涙を流していた
再不斬
「あいつは優しすぎた。小僧、結局はお前の言う通りだった…。忍も人間だ、感情のない道具にはなれないのかもな……。小僧、クナイを貸せ!」
決心がついたみたいだな
再不斬は口にクナイを咥え、ガトーに向かって走り出した
再不斬はやり切った
ガトーの首をはねた
そして、倒れてしまった
自然と下がるナルトの視線
カカシ
「目を背けるな。必死に生きた男の最後だ。」
ナルト
「……。うん…。」