第11章 護衛任務
•ユヅキside
カカシさんがやる気になった途端、禍々しいチャクラを感じた
カカシさんでも、再不斬でもない……
なら…このチャクラは誰のもの…?
そして、聞こえてくるナルトくんの雄叫び
しばらくして、禍々しいチャクラは感じ取れなくなった
サスケは…?どうなったの?
明らかに知っている人のじゃないと思いたいあのチャクラは何…?
そんなことを考えていると突然の地響き
多くの人がこちらに向かってきているのを感じた
そして、嫌な予感
カカシさんのチャクラを強く感じた
この感じ…もう戦う必要はないと思った
止めなきゃ‼︎
ユヅキ
「殺してはダメ‼︎」
叫んでカカシさんと再不斬の間に入った
でも止められなかった
ハクを庇おうとした私はハクに抱きつくようにしてカカシさんに体を貫かれた
その衝撃で体が動かなくなる
ダメ…まだ、やらなきゃいけないことが
サスケのこと…も気になる
ハク
「ザ…再不斬さん……」
ハクは私の後ろに伸びているカカシさんの腕を掴んでいた
私は体が言うことを聞いてくれなくなっていた
再不斬
「クク…。見事だ…ハク。だが、こいつまで飛び込んで来るとはな。」
でもこれだけはわかった…
ハクは最後まで再不斬を庇って死んでしまったんだと…
ユヅキ
「死、なせ…ない…。」
再不斬は大きく振りかぶったが、カカシさんは後ろに下がって避けた
カカシさんはハクと私から腕を抜いた
ユヅキ
「っゔ…」
カカシ
「ユヅキ、なぜ飛び出した⁉︎」
ユヅキ
「もう、たたか…りゆ……が、」
必死に言葉を伝えようとしたが伝わらない
サクラ
「あれ?サスケ君は?」
そう問われたナルトくんは何も言えなかった
私は無理を承知で立ち上がり、サスケを探した
ユヅキ
「サス…ケ……、どこ……」
サスケの近くには奏多がいた
奏多はサスケを治療していた
千本を体から抜いて止血を繰り返していた