• テキストサイズ

うちはの少女

第11章 護衛任務




•カカシside

無性に腹が立った

ユヅキがイナリ君と話している内容に対して

オレには弱い所なんて見せやしないのに、わかる

今のユヅキは心のままに喋ってる

それにユヅキは自分が殺されるべきだったなんて思っていたなんて知らなかった

怒りの多くは自分に対する物で、何で近くにいたのに気付いてやれなかったんだろうとか、もっとしてやれることがあったはずだとか、後悔ばかり

1番の怒りは自分が殺されるべきだったと言ってのけたユヅキに対する物だった。

イナリ君が家の中へと入り、ユヅキが1人になる

オレはあたかも今出てきたかのように装い、ユヅキに問いかける

カカシ
「さっきの昔話、聞いたことある話だったな〜。」

ユヅキ
「盗み聞いてたんですね、悪趣味ですよ。」

ほら、また笑ったような顔して…

カカシ
「本当にそんな事思ってるわけ?」

ユヅキ
「そんなことって?」

……本気で言ってんの?
ゆっくりとイナリ君がいたユヅキの隣に腰掛けた

カカシ
「自分が殺されるべきだったとか思って、オレの近くでずっと笑って居たのかって事。」

ついつい、オレも本気になってしまう

気付くと押し倒してた

ユヅキ
「えぇ。……ずっと考えてましたよ」

ユヅキはいつも話すときは人を見て話すのに、オレと目を合わせようとしなかった

そんな態度のユヅキに、オレの中の何かが切れた

気づけば、顔の下半分を覆うマスクを下げ、目を閉じてユヅキにキスをしていた

ユヅキ
「……っぷは。」

どれくらいしていたのだろうか?

ユヅキが音を立てるまで、オレは動かなかったようだ

少し息が上がり気味のユヅキ

ユヅキ
「何、考えてるん、ですか」

カカシ
「何ってユヅキのこと。」

ユヅキ
「そういう意味じゃなくて!」

ちょっと怒らせちゃったかな?

でもさ、ユヅキが悪いんだよ?

オレの気も知らないでそんな事言うんだからさ……


/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp