第11章 護衛任務
•ユヅキside
イナリ君は立ち上がると何処かへ行ってしまった
ツナミ
「父さん!イナリの前ではあの人の話はしないでって…いつも…!」
サクラ
「……。イナリ君、どうしたっていうの?」
カカシ
「何か訳ありのようですね…。」
タズナさんは波の国の昔話を語ってくれた
この国にいた英雄の話と英雄が処刑された話
イナリくんは相当苦しくて辛かったんだろう……
ナルトくんは立ち上がると転んでしまった
カカシさんの制止も聞かず修業に出て行ってしまった
《英雄がいるってことを証明してやる‼︎》
か……。ナルトくんらしいな…
イナリくんに力があれば……サスケと同じ道を辿ってしまっていたのかな……
そう考えたら、イナリくんに力が無くて良かったと思った
サスケのように復讐に囚われてなんて生きて欲しくない
もちろん、サスケ本人にも……
でも、もう……
手遅れなのかもしれない……
私は行く手を阻まれていたんだ
兄さんとサスケに
もっと早く気付くべきことだったのにね…
私にサスケは止められない……