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うちはの少女

第11章 護衛任務




•カカシside

奏多は話し続けた

奏多
「ユヅキから出た後、私は保管されているはずの身体を探し出し、大蛇丸のアジトから逃げた。身体は実験の痕が酷く、傷も多かったが、ユヅキを探した。そして、見つけたはいいが、身体が動かなくなってしまった。」

…?

こいつは不老不死じゃなかったのか?

奏多
「だが、目の前にユヅキが現れた。とりあえずは吸血鬼といい、側にいるための口実として、嘘の契約を結んだ。」

嘘の契約…

奏多
「少しの事実と多くの嘘を混ぜて出来た話だ。事実は私が血を欲していることと、不老不死であること。嘘はリンクすることによって不死では無いようにできるという話とユヅキと初対面であることと私は吸血鬼だということ。」

なんだか、難しいな…

カカシ
「もう少し簡単に話を整理できないのか?」

奏多
「…。今言った契約は存在しない。そして、私の最終目的はユヅキに救われた恩を返すことだ。」

カカシ
「恩を返すといっても何をするつもりなんだ?」

奏多
「ユヅキの怪我はすぐに治る。これはユヅキから血を啜る時に気付かれないように私の血を与えているからだ。ユヅキを危険な目に遭わせないように心がけている。だからいつも側にいる。ユヅキに何かあれば命を賭ける所存だ。」

…そんなこと言われても、オレはどうすればいいわけ?

奏多
「何もしなくていい。今まで通りにユヅキの側でいればいい。最近のユヅキは落ち着いている。」

そうか、奏多は…。

オレは何も言わず奏多のことをじっと見た

奏多
「何か質問はあるか?」

カカシ
「サスケのことはどう思っている?」

奏多
「ユヅキは自分が守るべき対象とみている。」

カカシ
「違う。奏多が、だ。」

奏多
「サスケは危険だ。今はまだ大丈夫だろう。だが、大蛇丸が目を付けたら、その時点で終わりだ。死にはしない。今言えるのはそれだけだ。」

カカシ
「そうか。」

奏多
「話は以上だな。もう戻るぞ。ユヅキに見つかっては困る。」

奏多は先々と歩いて行ってしまった

オレはその後を追って、戻った


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