第11章 護衛任務
•ユヅキside
私は卑怯な人間だ…
サスケが私に依存していることを知っていて、彼の行く手を止めた
でも、まだ話せない
兄さんの意志に反することになってしまうから……
サスケ…ごめんね
兄さんの計画はまだはっきりしてないけど、それが終わったら話せるはずなんだ……
サスケに私と兄さんの全てを…
そんな日が来るのを願いながら、私はサスケから離れた
ユヅキ
「戻ろ…?」
私の言葉にサスケは小さく返事をした後、私の手を引っ張って歩き出した
サスケ
「少しの…間だけ…」
あぁ、サスケは私が……
戻ってきたらナルトくんとサクラちゃんがカカシさんの素顔を見るため、マスクを外そうと近寄っていた
…まぁ、気になるよね
マスクに手をかけようとしたその時、カカシさんは起きた
サクラ
「ギャーー‼︎」
驚いた拍子に後ろへと飛び下がった二人
ツナミ
「あら、カカシ先生起きたの?」
起きたカカシさんはツナミさんの言葉に反応もせず、何やら考え込んでいた
ナルト
「どうしたんだってばよ!先生?」
ナルトくんがそう言った直後、外から猫の鳴き声が聞こえた
奏多だ!
ユヅキ
「すみません、少し外に出ます」
カカシさんの様子は気になるけど、その場を後にした
外に出ると、猫の奏多がいた
ユヅキ
「お疲れ様。で、どうだった?」
私はしゃがみこんで、小さな声で奏多に尋ねた
奏多
「アイツ、生きてる」
猫のまま話す奏多
猫の姿でも人の言葉話せたんだ…
……じゃなくて!
やっぱり生きてたんだ、再不斬
私は即座にカカシさん達の所に戻った
カカシ
「おそらく再不斬は生きてる!」
話は先ほど奏多に聞いたのと同じことだった