第11章 護衛任務
•サスケside
ユヅキ
「不気味…、だよね?」
聞いたことを悔いた
違う…そんな顔をさせたかったわけじゃない
オレは間髪入れずに叫んだ
サスケ
「ッそんなこと!
ユヅキはいつだって‼︎」
唯一無二のオレの光だ
ユヅキ
「これ以上は、全て…話せる時が必ず……」
気付けば、ユヅキの眼には溢れんばかりの涙
ユヅキ
「必ず、全部話すから…それまでは、……ごめん。」
ユヅキにそんな顔されたら無理にでも聞こうなんて思わない…
サスケ
「じゃあ、約束だ。その日が来るまで待っている。」
いつ果たされるかわからない約束
ユヅキは小さく“ありがと”と呟いた
そして、オレがわかっていることだけは伝えた
サスケ
「一つ聞いてほしいことがある。……奏多がただの猫じゃないのだけは知っている。」
ユヅキは俺の発言に驚きを隠せないでいた
そして、オレとの距離を詰めていく
どんどんユヅキが近くなっていく
そして
ユヅキは優しくオレに抱きついた
オレより少し小さいユヅキは、オレの肩に顔を埋める
オレはユヅキを抱きしめ返す
やがてユヅキが小さな声で話し始める
ユヅキ
「勝手ばかりでごめん…。確かに奏多はただの猫じゃない…。でも、それ以上は今言えない。」
サスケ
「そうか。」
詳しくは聞けなかったけど、一つ疑問だったことが消えて良かったとも思っている
それに、顔が熱い
今、顔赤いだろうな…
ユヅキが初めてオレに弱音を吐いた
もう…ユヅキを姉としてなんて見られない気がしてくる
……いや、随分前からユヅキを姉として見たことなんてなかっただろう……
あぁ…
オレにはユヅキしかいない……
だから
ずっとお前の傍でいたい