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うちはの少女

第11章 護衛任務




•サスケside

オレはカカシのことを聞いた後、ユヅキに奏多とユヅキのことを聞こうと思っていた

サスケ
「…聞いてもいいか?」

そう、奏多のことは最初はただの野良猫と思っていたが、違った

以前、オレは偶然にも見てしまった

奏多が人の姿となるところ、

そして、人から猫の姿となるところも

でも、話してくれる自信はない

ユヅキ
「いいよ。何を聞きたい?」

サスケ
「…ユヅキと奏多のことだ。」

ユヅキ
「……」

ユヅキは想像通り、黙ってしまった

サスケ
「ユヅキの眼、里に戻ってから1度もオレに見せまいと隠してたよな?」

オレは眼帯のつけている方を見ながら、聞いた

ユヅキは黙ってオレから視線を下げた

サスケ
「奏多のことも気になる。あいつ、本当は猫じゃないんだろ?」

ユヅキはビクリと反応した

やっぱりそうなんだな

サスケ
「……オレには何も隠さないでほしい、頼む。」

オレを拒まないでくれ…

オレには…、お前しかいないんだ……

ユヅキ
「わかったよ」

拒絶されるとばかり思っていたオレの考えとは逆の返事がきた

そして、ユヅキの顔を見た時、再確認できた

ユヅキはオレの全てなんだと……


ユヅキはゆっくり耳にかけている眼帯の紐を外し、眼帯をさっと取りはらった

それと同時に風が吹き付ける

その風に一瞬、眼を瞑った

その眼を開けた時、オレの眼はユヅキを自然と写した

ユヅキの隠していた眼は、昔とは全く違う

不気味で背筋が凍りつくような感じだ

紫に多くの波紋の上に勾玉模様が3つ

見たことのない眼をしていた

黙って何も言えずにいると

ユヅキ
「不気味…、だよね?」


そう言ったユヅキの顔は


とても儚くて今にも泡のように消えてしまいそうな顔をしていた



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