第11章 護衛任務
•サスケside
カカシが寝たあと、ユヅキもうとうととし始めた
サスケ
「ユヅキ、眠いなら寝てろ。オレにもたれかかってもいい。」
サクラ
「さ、サスケくん!私もいい?」
サクラの発言に驚き、返事に困った
サスケ
「……」
ユヅキ
「少し疲れたねー。…あれ?奏多は?」
ユヅキの言葉にオレは辺りを見た
だが、猫のアイツはいない
サスケ
「いない…な。」
ユヅキ
「ま、いっか。サスケ、背中借りるね。」
ユヅキはゆっくりとこちらに来て、背中合わせではなく、横を向いて座った
そして、体の右半分だけ寄りかかるという、不思議な体勢で眠りについた
サクラ
「……サスケくんって、ユヅキに甘いよねェ?」
サスケ
「…?」
サクラ
「だって、他の女の子には絶対にしない様なことでも、ユヅキ相手なら普通にやってのけるよね。」
何が言いたいんだ?
サクラ
「ユヅキって、……サスケくんの何なの?」
は?
それが聞きたかったことかよ……
そんなの…
サスケ
「オレが死んでも護ると決めた女だ」
この一言で片付きはしないが、これでいいだろ
サクラ
「そ、そうなんだ…」
なんなんだ、急に暗い顔して…
結局、何がしたかったんだ…?
サクラの質問は訳がわからなかったが、
それより今はカカシが写輪眼を持っている理由が気になる…
うちは一族の中でも一部の家系にだけ表れる特異体質……それが写輪眼だ
何故カカシがその眼を持っている…?
ユヅキはオレよりも知識が豊富だ
ユヅキが目を覚ましたら、聞いてみよう
何か答えが出ているのかも知れない
あぁ…また
ユヅキに頼ってしまっている…
これじゃ…、あの頃と何も変わらないじゃないか……
まだ、オレは弱いままだ…