第11章 護衛任務
•カカシside
タズナさんが話し終わった後、ユヅキが間髪入れずに喋り出した
ユヅキ
「貴方のその考え方だと、この任務でこちら側の者が死んだとすると、貴方は死んだ者の家族から恨まれ、命を落としても文句は言えませんからね。その為の任務のランク分けです。それを偽っている以上、貴方が死んで私たちが恨まれるなどお門違いもいいとこです。」
ユヅキはユヅキなりに仲間を思っているみたいだな
…少し口悪いけどね
タズナ
「……」
ユヅキ
「誤解しないでくださいね?私は貴方の護衛を続けることに関しては反対ではないですからね。」
サスケ
「ユヅキがいいならオレも反対しない」
カカシ
「え?」
サスケの発言に驚く暇もなく、サクラが私も!といい、それを聞いたナルトはやってのけるとまで見栄を切っていた
みんながやるというならやるしか無いのか?
カカシ
「ま、仕方ないですね……。続けましょう!」
オレはため息をついた
その後、しばらく船に揺られ陸に上がった
ここまで送ってくれた人はタズナさんとちょっとした挨拶を交わし、船で去っていった
タズナ
「よーしィ!ワシを家まで無事送り届けてくれよ」
オレは二つ返事で答えた
はぁ…
次に奴らが襲って来るとしたら、中忍じゃなく上忍レベルに違いない……
あー、やだやだ
オレがそんなことを考えていると…
ユヅキ
「ナルトくん、危ないから。」
ナルトが手裏剣を投げようとしてたのをユヅキが腕を掴んで止めていた
ナルト
「確かにそこに何かがいるんだってばよ‼︎」
ユヅキ
「人は居ないから、手裏剣片付けて」
ナルトはユヅキの制止を聞かず、振り解き投げた
案の定、投げた先には何もなく
ナルト
「フ…、なんだネズミか」
サクラ
「って何かっこつけてんの‼︎そんなとこ初めから何もいやしないわよ!」
カカシ
「コ…コラ!たのむからお前がやたらめったら手裏剣使うな…マジでアブナイ‼︎」
そんなオレ達の制止までも聞かず、キョロキョロと辺りを見回すナルト
そんな様子にオレは呆れていた