• テキストサイズ

うちはの少女

第11章 護衛任務




•ユヅキside

奏多に毒血を抜いてもらっていると、カカシさんが来た

奏多は相変わらずカカシさんに冷たい

ユヅキ
「っ!」

急な痛みが走り、顔が歪む

奏多
「もう治る」

血を啜り終わった奏多が傷口に手をかざす

次の瞬間にはもう塞がってた

カカシさんも驚いてた

そして、カカシさんが傷のあったところに包帯を軽く巻いた

カカシ
「バレないようにしないと、ね?」

そういって、立ち上がると私の頭に手を乗せ笑った

ユヅキ
「あ、りがとうございます。」

カカシ
「さ、戻ろうか。」

カカシさんが私の手を取って歩き出そうとした

でも、私は逆の手でカカシさんを引いた

ユヅキ
「待ってください。この依頼、中断しませんよね?」

カカシ
「んー、ユヅキの怪我はどうにかなったからいいものの、本当なら任務外だからなー。」

ユヅキ
「…私はこのまま続けたいです。この任務でみんな……。」

カカシ
「……もう少しだけ話聞いてみるか。」

ため息混じりで呟くカカシさんは晴れた顔をしていた

それから森から出て、3人とタズナさんが居るところに戻った


そして、タズナさんがカカシさんに話があると言った

タズナさんはガトーという男に狙われていて、建設中の橋が完成することはその男にとって不利益にしかならない為、橋の建設者を消すということらしい

一通り言ってから黙ってしまうタズナさん

カカシさんが口を開いた

カカシ
「なぜ、それを隠して依頼されたのですか?」

タズナさんは波の国は貧しく、大名ですら金銭を持ってないと言った

タズナ
「まあ…お前らがこの任務をやめれば、ワシは確実に殺されるじゃろう…。が…、」

暗くなっていた雰囲気を吹き飛ばすようにタズナさんは大声を出し始めた

タズナ
「なーーに!お前らが気にすることはない!ワシが死んでも10歳になるかわいい孫が一日中泣くだけじゃ‼︎
あ!それにわしの娘も木ノ葉の忍者を一生恨んで寂しく生きていくだけじゃ‼︎いや、なに、お前達のせいじゃない‼︎」


/ 309ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp