第10章 サバイバル演習
•カカシside
はぁ…
カカシ
「当たり前だ!これはわざと仲間割れするように仕組んだ試験だ。この仕組まれた試験内容の状況下でも、なお、自分の利害に関係なく、チームワークを優先できる者を選抜するのが目的だった。
それなのにお前らときたら……、サクラ、お前は目の前のナルトとユヅキじゃなくどこに居るかもわからないサスケのことばかり。ナルト!お前は1人で独走するだけ。サスケ!お前はサクラとナルトを足手まといだと決めつけ、個人プレイ。」
それぞれ、図星って顔してんな
カカシ
「任務は班で行う!たしかに忍者にとって卓越した個人技能は必要だ。が、それ以上に重要視されるのは“チームワーク”。チームワークを乱す個人プレイは仲間を危機に落とし入れ…」
オレは腰のポーチに手を入れ
カカシ
「殺すことになる。……例えばだ………」
オレはサスケの首にクナイを向けた
カカシ
「サクラ!ナルトを殺せ。さもないとサスケが死ぬぞ。」
サクラ
「‼︎」
ナルト
「え‼︎?」
後ろから服を引かれた
ユヅキ
「…サスケに、クナイ向けないで……」
ユヅキは一瞬、気を取り戻したが、すぐにまた気を失った
カカシ
「と…こうなる。人質を取られた挙げ句、無理な2択を迫られ殺される。」
話しながら、サスケの上から下り、
カカシ
「任務は命がけの仕事ばかりだ!」
意識のないユヅキを横抱きする
カカシ
「参考までにユヅキの行動を教えておいてやる。ユヅキはお前らを誘いに来たはずだ、一緒に取りに行こうと。だが、こいつはお前らの手伝いに回って、1人でアカデミーに戻ることを覚悟していた。その上、オレと1人でやってスズを全て取って見せたからな。こいつは何の申し分なく合格だ。」
サクラ・ナルト・サスケ
「‼︎?」
慰霊碑に向かって歩いた
カカシ
「これを見ろ。この石に刻んである無数の名前、これは全て里で英雄と呼ばれている忍者達だ。」
ナルト
「それそれそれそれーっ‼︎それいーっ‼︎
オレもそこに名を刻むってことを今、決めたーっ‼︎英雄!英雄!犬死になんてするかってばよ‼︎」
サスケ
「フン…」
カカシ
「…が、ただの英雄じゃない……」
ナルト
「へーー、えーー、じゃあ、どんな英雄達なんだってばよォ!
ねえ!ねえ!」
カカシ
「任務中、殉職した英雄達だ。」