第2章 幼い頃の思い出
その後、イタチとカカシはしばらく話していた
カカシ
「おっと、思わず話し込んでしまったな。」
イタチ
「そうですね。もうすぐ夕方ですね。では、俺は帰ります。」
そう言ってイタチはサスケを落とさない様に片腕でサスケを支えながら、もう片方をユヅキの方に向けた
ユヅキ
「……サスケ落ちちゃう。だから、手、つながなくても大丈夫だよ。」
イタチ
「だが……、危ないだろう。」
ユヅキはイタチの手を取らない
そんな様子を見たカカシは
カカシ
「ちょっといいか?」
イタチ
「どうしたんですか。」
カカシ
「任務終わりだし、もう帰るところだったからユヅキちゃんは俺が手、繋いで付いてくよ。」
カカシは「長々と話してたの俺だし」と苦笑いで言った
イタチはカカシの発言に驚いた
イタチ
「そ、そんな、ことは……。」
カカシ
「いいの、いいの。俺がしたいことだから。ね?ユヅキちゃん。」
カカシはしゃがんで、ユヅキと目線を合わせて言う
ユヅキ
「悪い人じゃなさそうだからいいよ。」
カカシ
「そっか。…じゃあ、遠慮なく。」
カカシは立ち上がり、ユヅキを軽々と抱き上げる
ユヅキ
「⁉︎」
急なことで驚くユヅキ
ユヅキ
「一人で歩けるよ?」
カカシ
「ダメかな?」
ユヅキ
「うーん。ダメじゃないけど重いよ?」
ユヅキの発言にカカシは軽く笑う
カカシ
「重くなんてないよ。子供はそんなこと、気にしなくていいんだよ。」
ユヅキ
「そっか。じゃあ、お願いします。」
そのままユヅキはカカシに抱き上げられたまま眠ってしまった