• テキストサイズ

日々草をたずさえて:番外編【青春×機関銃】

第5章 交流会幕後


「さ、ちょーっとお話ししましょうか?正宗?」
「いや、待て花子。話せばわかる・・・!」
「そうね。話せば分かるんだから話し合いましょうか?じっくりと」

なんだかんだ蛍とも仲直りしたみたいだし、水を差すのも悪いとは思うんだけどね。
でも。
正宗に言いたいことは沢山あるからそれはしっかりと言っておかないとね。

「さて、正宗。今日の蛍に対しての態度、自分ではどう思ってるの?」
「どうって・・・間違ったことは言ってねぇし、まぁ確かにちょっと大人気なかったとは思ってるけどよ・・・」

正宗も少しは反省してるみたいだけど、正宗は言わないと分からない時もあるしね。

「あのね正宗。確かに正宗の言ってることは正しいとは思うわよ。でも、言葉が足りないのよ」

どう動けばヒットを取ることが出来るのか。
それ以外にも初心者の蛍にはきっとまだ分からないことばかりだと思う。
周りを見る力が強い正宗の指示通り動けば、ヒットも取れるだろうしもっと動きが良くなるでしょうね。
それは私も実際目の当たりにしてるから分かってる。

「私や透は正宗のこと分かってるから何を言いたいのか分かるけど、蛍は私達とは違うのよ。何の説明もなしにいきなり指示に従えって言われて納得できるわけないでしょ」
「ああでも言わないと蛍のやつ突っ込んで行くだろ」
「・・・まぁそれは否定できないわね」

蛍の猪突猛進さは尋常じゃないものね。

「とにかく、説明が足りなかったのよ。正宗は。蛍だって最初からちゃんと説明していれば納得してくれたはずよ?」
「分かった、今度から気をつける」

経過を説明しないで結果だけ言うのは、正宗の悪い癖でしょうね。
昔から何度もそういうことあったし。

「あとね、正宗。私もう一つすっごく怒ってることがあるんだけど」
「まだ何かあるのかよ・・・」
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp