第7章 開幕幕前

「ホシシロは応援しなくても十分強いじゃないですか」
「うーん、そうだけど花子の応援があったらもっと頑張れると思うんだけどな」
「・・・それ、赤羽さんの前で言わないでくださいね。後々が怖い・・・」

赤羽さんは永将さんのことが好きみたいだし、そんなこと彼女の前で言ったら私がどんな目に遭うか・・・

「え？市だって応援されたら嬉しいと思うよ？」
「そういう問題じゃないんです」

女心は複雑なんですよ、永将さん。
分かってて言ってるのか本気で言ってるのか分かりにくいのよね。
あぁ、でも・・・

「何故か赤羽さんに元恋人だってことはばれてるんですよね・・・誰ですか言ったのは・・・」
「あ、それふじもんだよ」
「藤本君・・・」

泣きたい。
出来れば隠しておきたかったのに。

「あ、そろそろ休憩上がりだから戻らないと。今度はTGCでね」

TGCの会場じゃ正宗達もいるしそんなに話せないと思うんだけどな。
というか、永将さん食事しに来たわけじゃなかったのね。
一体職員食堂に何をしに来たの・・・


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