第2章 出会い幕前
『つぶあんとこしあんのメンテ用品が足りなくなりそうでさ。ECHIZENでシリコンスプレーとグロス買ってきてくれないか?』
「は?」
私にしか頼めないって・・・これ、もしかしなくても・・・
「ただのお使いじゃない!」
それこそ透にも頼めることじゃない。
というか、買い物くらい自分で行くっていう考えはないのかしら。
『ゆっきー締め切り近いみたいで頼めないし、俺も色々と忙しくてな』
「ECHIZENに行くくらいの時間ならあるでしょ」
『いや、これは花子にしか頼めないことなんだ・・・』
「だから何でそうなるのよ!」
だめだ。
これは完全に正宗は自分が行くつもりないわ。
このまま会話を続けるのも時間のむだになるだけだし。
私が折れるしかないか・・・
「はぁ・・・分かったわよ。これから買いに言って、明日仕事終わってからオリオンに届けに行けばいい?」
『助かるぜ!あ、明日届けに来るなら家まで頼むな』
「あれ?仕事じゃないの?」
『いや、休みだから家にいるぞ』
「・・・あ、そう」
もうつっこまないわよ。
休みなら余計自分で行けば良いじゃない、なんてもうつっこまないわよ。
つっこむだけ私が疲れるだけだもの。
『じゃ宜しく頼むな!』
「はいはい」
久し振りにECHIZENに行くし、私も銃でも見てくるかな。
サバゲーはもうやらないけど、色んな銃見るのはやっぱり好きだし。
もしあのままサバゲー続けてたら、私は今どのチームにいたのかしらね。
ま、もう昔のことだし今更そんなこと考えても意味のないことか。
end and next main knitting...