第3章 chapter 3
裏倉庫。
全く使われておらず、存在を知っている生徒すら少ない。
密会にはベストな場所である。
重い扉を開けると京香が古びた跳び箱に座っていた。
今まで気づかなかったが、京香は綺麗で長い脚を持っている。
その上今日は短いスカートを履いているため、それが強調されている。
下着が見えそうだったが、薄暗いので見えない。
「俊」
「ごめんな。呼び出して。」
「ううん。にしてもこんな場所知らなかったよ。すごいね。」
「穴場スポットなんだ」
そう言いながら扉を閉める。
「で…話っていうのが…」
「俊。なにも言わないで…」
彼女の指が俊の制服の裾を掴む。
そして、頭を彼の胸に埋める。
「京香、俺」
「玲衣を裏切っちゃダメ。」
「でも」
「今日だけは…このままでいさせて…」
水滴が落ちる。
それが彼女の涙だと気づく。
「京香!!もう、泣かせたくないんだよ!」
そう叫ぶと彼女の肩を掴み、ゆっくりと自分の唇と彼女の唇を接触させる。
キス
長く、甘く、深く、激しいキスが続く。
「しゅ、俊…」
トロンとした彼女の瞳。
上目遣い。
短いスカートの丈。
「京香、お前まさか…」
言いかけた途端、人が入ってきた。