第2章 来ちゃいました!?
まだあたし敷地内に入ってた5分も経ってないよね!?何人に声かけられた!?
華楓は敷地内に入ってから5分足らずで沢山の人に声をかけられた。そのうちの2割は用を聞いてきた職員や警備の人、そしていわゆるPTAの方達。2割はファンの職員とPTAの方達。残りの6割はファンの生徒だった。
不審者かもしれないから用を聞いてきたっていう先生とかはわかるよ?でもそれ以外で話しかけてきた先生とPTAって何しに学校に来てんだよ。仕事しろし。
ぶつぶつ言いながら体育館の横を通り過ぎようとした時、中からキュッという音とバンッという音が聞こえた。
体育館で部活やってるのかな?…覗くだけ覗くだけ…
扉の隙間からすみませーんと華楓は小声でいい体育館の中を覗き込んだ。
華楓の目には部員を引っ張っている二口の姿が映った。
インターハイ予選の時にいた3年生はいないのかな…。って…まさかにろ主将!?
驚きを隠せない華楓の背後に3人の影が近づいてきた。