第2章 来ちゃいました!?
「ここってどこら辺なんだろう…」
華楓と二口が再会して1週間ほど経った週末。宮城のとある場所で野外ライブの為の下見に行った帰りの華楓。
「宮城っつっても烏野近辺とか青城とかにしか用なかったりして意外と知らないところ多いんだよね…」
ボソボソいいながら華楓は来たことも無いような道を進む。
「この後何も無いからたまには探検でもしてみるか!…あれ?ここ高校なんだ!」
へぇーなどと興味を沸かせ校門に近づいてみる。
「何高校かな?えーっと…だてこーぎょーこーこー…?…ってええええええええええ!!!!!」
道を歩いていた人全員が華楓に視線を向ける。とっさに黙る華楓。
えええええええ!!!まじかよ伊達工かよここ。行こうなんて思ってなかったのに来ちまったって素晴らしすぎるよ笑わせる気かよ(*゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャ
驚きと共に焦りで微笑し汗をかく華楓。と、同時にふと凪咲との会話を思い出した。
『また会おうと思えば会えるわけでしょ?』
『いつ会えるかわかんないなら自分で会いに行けばいいじゃん!』
…会っちゃう?会っちゃいます?会いに行っちゃいますか?雪宮華楓…。
「…行くだけ行ってみる…か…」
恐る恐るだか華楓は校内に足を踏み入れていった。