第8章 見かけによらず
「きゅっきゅきゅきゅ95!?!?」
「日向驚きすぎだべ!」
日向の驚きぶりに驚く菅原。
「日向は馬鹿だからこんな点数取れないから驚くよね」
「ちょっ月島!」
日向を馬鹿にする月島をこれまた止める菅原。
「オレを馬鹿にするなよ!9と5取ったことあるからな!」
「それは確かにそんな簡単には取れないけど…」
縁下も呆れている。
「日向とあたしを一緒にしないで…」
「でも雪宮数学いけるならこいつらよりは余裕持てるだろ」
4人を見ながら澤村は華楓に声をかけた。
「ま、まぁ理系なんで理科も出来るんですけど…現代文と古文…国語全般と英語が…」
苦笑しながら華楓は答えた。
「僕的には現代文何とかして欲しいんですけどね…」
武田先生は自分の担当科目が苦手な華楓に少し残念な感じでいた。そして日向は相変わらず慌てていた。その様子を見て菅原が声をかけるが
「日向、そこまで思いつめなくても多分大丈夫だよ」
「!!おれ高校入ってから60点満点の小テスト2ケタ以上の点数殆どとったことないですけど大丈夫ですか!?」
「えっ」
「えっ」
安心させるために声をかけたのが逆に不安にさせた。
「君は小テストどれくらいなの?」
月島が華楓に聞いてみる。
「小テストは取れるんだよね。40前半とか」
何で大きなテストになると取れないんだろう…
月島はそう思ったに違いない。
そして体育館内は菩薩顔の奴が出てきたり、パニック状態になった。その空気を変えたのがキャプテンだ。
「狼狽えるな!!!テストまでまだ時間はあるんだ…この4人抜きで烏野のMAXが発揮できるか!?マネージャー1人を置いて遠征に行けるか!?いやできない!!」
「うれしいような悲しいような」
いざとなったら置いていってもらって構わないんですけどね…まぁ言わないけど…
「やってやる…全員で…東京行ってやる…!」
「目ぇ据わってる!!」
「こわい!!」