第7章 マネージャーと仕事とデートと
[来月は収録とか取材とか撮影結構入ってるし、遠征あるんだよね…だから無理かもごめん(´・ω・`)]
あ、二口どんまい。
その場にいる3人は察するかのように思った。
「しょ、しょうがないよ仕事や遠征だったら…まぁまだチャンスはあるわけだし…そんなに落ち込まずに…」
「あ、続きありました」
「まだあんのかよ!」
茂庭と鎌先の言葉を完全に無視した二口はその下にあった文を見せた。
[でももし予定空いてたら、また連絡するね(`・ω・´)
☆華楓♪]
「おおおおおおおお!!」
思わず喜ぶ茂庭と笹谷と鎌先。
「なんで先輩達の方が喜んでるんすか?」
「そりゃあ後輩の恋愛がうまくいくと嬉しいもんよ」
「は…はぁ…」
流石に呆れた二口。喜ぶ中茂庭は時計を見て時間が相当過ぎていたことに気づいた。
「わ、もうこんな時間じゃん。じゃあまた遊びに来るから!頑張れよ二口」
二つの意味を持つ『頑張れ』を告げた茂庭と他2人は二口を残し、その場を後にした。
「…帰ろ」
「…えっと…」
その頃の雪宮家。
「さっきのメール、誰だったの?」
作業をしている華楓に興味深々に話しかける及川。それに対しサラリと対応する華楓。
「まぁね…」
「え、何々?及川さん気になる~」
「うるせーくそ」
及川が余りにもうるさいので岩泉も流石に黙ってはいられない。
「徹うるさい作業の邪魔…あ!…もううるさいからズレたじゃん!!」
「えぇ!?オレのせい??」
「うん」
きっぱりと答えた華楓にショックを受ける及川。
「…ずれたのどこ?…オレ直すよ「あ、上手くいかなくなるから手出さないで」やる前からダメとか言わないで!」
こんな華楓と烏野高校に恒例の恐怖が来ることをこの時はまだ誰も想像していなかった。