第5章 仲良し(?)3人組
「てかさ…そのライブってどこでやるの?まだ場所公開されてないよね?」
夕食を華楓の家で食べ終えた及川と岩泉はソファでTVを見ており、及川はキッチンで食器を洗っている華楓に話しかけた。ちなみにかえがいないときに夕食を作るのは及川の仕事である。
「うん。まあここからそこそこ近いよ3駅先にある公園のステージだから」
「は?公園にステージ?」
「岩ちゃんは運動する以外に彼女と公園とか行ったことないからわかんないのか…あ、てか彼女出来たこともないよね☆(ゴンッ ってぇ…岩ちゃん殴らないでよぅ」
「彼女が出来て別れての繰り返しのお前よりはいいだろ。てか『よぅ』ってなんだよ気持ち悪ぃ」
「…聞きたいのはそれだけ?」
二人のやりとりを聞き飽きた華楓は無理矢理話を元に戻した。
「ちょちょちょ!…で、その公園ってどこにあるの?」
「え、どこって言われてもね…伊達工の側かな?」
「伊達工ってあの伊達工か?」
「うん」
「へぇ~伊達工ねぇ…」
約一名、別の所に関心を持ったものがいた。
「とっ徹?」
「あ、ううん。何でもない」
しばらく沈黙が続いたが、及川が先に口を開き会話が再開した。
「華楓まだこのストラップつけてんの?」
「…ダメ?付けてたらいいこと何かあるかなって思っていつも付けてんの、知ってんでしょ?しかもちゃんといいことあったし~」
ルンルン気分で話す華楓を鋭い目で見る及川。それを遠い目で見る岩泉。
こいつ…何か察したな…