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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第3章 再会


「正宗から『ゆっきーだけじゃ心配だから一緒に行ってやってくれ』とかメールきてね。突然何の話よって思ったわよね」
「山田さんにまでご迷惑をかけてしまってすみません・・・」
「蛍は気にしなくていいんだよ?正宗ってば、いつも突然なんだから」
「あぁ・・・まっつん来れないし何か花子いるし・・・やってられないよ・・・」
「透?それは私がいたら嫌ってことかなぁ?」


何故立花蛍、雪村透、そして山田花子が揃って秋葉原にいるのか。
それを語るには時は前日まで遡る。

夜、いつもの様に勉強していた立花の耳に隣りの部屋の松岡正宗の頭の弱いデザート・イーグルのつぶあんとの一人会話が聞こえてきた。
毎日毎日聞こえてくるその声に、デザートイーグルとの会話とは全く知らない立花が殴りこみ。
そこに雪村も加わり色々あって、立花も自分の銃を買うことになる。
未成年の立花一人ではトイガンを購入することが出来ないため、成人である松岡や雪村が同伴することに。
しかし松岡は仕事のため雪村に立花を任せ、尚且つ雪村だけでは何かと心配だったため急遽花子にメールで助っ人を頼んだという訳である。

「まっつんからのカンパだっけ?」
「正宗がお金出してくれるんだ。ま、ホストだし蛍を引き込んだのは正宗なんだし当然よね」

前日に松岡から渡されていた借金完済祝いのお金が入っている封筒を握りしめている立花にそう話しかける。

「ぶっちゃけトイガンなんて俺の貸してあげてもいいんだけどねー。日本一目指す人が自分の銃持ってないとか、ちょっとカッコ悪いからさー」
「でもトイガンって結構値段するから高校生が買うにはちょっと辛いのよね」

銃以外にも色々用意しないといけないし、メンテナンスの事を考えたらそこにもお金かかるしね。
という花子の言葉に少しだけ不安を覚えたが、それよりも立花には気になる一言があった。

「あの・・・サバゲーにも日本一を決める大会があるのですか?」

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