第7章 戦闘開始
「ミニガン?」
「そうだ。チーム・ホシシロの藤本ってデカブツが持ってんのがこの銃だ」
松岡が自作した、藤本とミニガンの絵が書いてある紙を立花に見せながら説明を始める。
「さっき私と話してた男性の方ね」
松岡のイラストだけでは全く分からない状態だったため、花子が説明を加える。
「お前はこいつと一対一で戦ってもらう」
「えっ」
「この銃はお前が今まで見てきた銃とは違う。このモデルの別称は『ペインレスガン』。その名の通り、痛みを感じる前に死ぬと言われるほどとんでもねぇ火力を持ってんだ」
驚異的な発射能力のため、史上最高の電動ガンとも呼ばれているミニガン。
一面をショットガンで撃つような感覚に近い。
「それ故、あの銃を使いこなすあの野郎に与えられた名は・・・強襲の撃滅王」
「という説明してたけど、私的にはその時の正宗の絵が下手すぎてそれどころじゃなかったんですよね・・・」
松岡が立花にミニガンの説明をしている時のことを思い出すと、花子は話の内容よりも松岡の書いた藤本とミニガンの絵の方が印象が強く残っていた。
「初参加でミニガンを相手にするのか。松岡も思い切った作戦を立てたようだな」
「でも確かに藤本君のミニガンに対抗出来るのは蛍だけですよ」
赤羽や緑もそれぞれが相手にしないといけない作戦であるため、組み合わせ的には一番最適なのだろう。
そんな会話を花子と亀梨がしていると、ミニガンの発砲音が響いた。
どうやら立花と藤本が対峙したようだ。
暫くミニガンの音が続いていたが、ある瞬間からミニガンの発砲音が止んだ。
これが意味することは、すなわち藤本と立花のどちらかがヒットしたということなのだろう。
どちらのことなのか。
それはセーフティーエリアにどちらが戻ってくるかで判明する。