第7章 戦闘開始
「第一回戦Aフィールド。制限時間20分『殲滅戦』。最後まで生き残った人数が多い方を勝者とする。では・・・戦闘開始!!」
亀梨の言葉と同時に戦闘開始のブザーが鳴り響く。
開始と同時に発砲音が響き渡る。
わけもなく。
ホシシロの作戦は知らないが、開始と同時に動くようなチームではない。
特にトイ☆ガンガンが相手であれば尚更なのだろう。
ホシシロの作戦は分からないが、緑永将という人物は知っている。
松岡が提示した作戦。
『ホシシロに対して一対一の勝負を仕掛ける』
つまり戦力を分散させて戦うというものだった。
立花が藤本を、雪村が赤羽を。
そして松岡が緑を相手にするというものだ。
立花に作戦について聞かれた時には何も言わなかったが、花子は一対一の勝負も作戦としては有効だとは思っている。
しかし、松岡と緑の一対一に関してはあまり賛成出来るものではなかった。
正直立花と雪村が上手くいったとしても、松岡と緑では緑が勝つと思っていた。
松岡が弱いからだとか緑が強いからだという理由ではない。
もっと複雑なものがあるからこそ、花子はそう思ったのだ。
開始から数分でフィールド内から発砲音が聞こえてきた。
誰かは分からないが、戦闘が始まったようだ。
「どうやら動きだしたようだな」
「みたいですね。まだミニガンじゃないようですけど・・・」
ミニガンはその特性上、発砲音で離れていてもすぐ分かる。
しかし、それをきっかけにしたかのように様々なところから発砲音があがり始める。