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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第2章 出会い


連れられて来たのは、どことなく大人の雰囲気のする喫茶店だった。
普段こういった場所に来る機会のない立花は、どことなく落ち着かない様子だった。

「私が誘ったんだし、好きなもの頼んでいいわよ」
「あ、じゃあチョコレートワッフルでお願いします」
「すみませーん」

近くにいた店員に声をかけ、自分の分と立花の分の注文をする花子。
言わなかった飲み物も二つ、と立花の分まで注文しているのを見て立花は申し訳ない気持ちになる。
そんな立花に気がついたのか、花子は勝手に頼んじゃったけど大丈夫?と立花に確認してくる。
勿論ダメということもなく。
有り難く花子の好意に甘えることにした。

頼んだものが来るまでの間、軽い世間話などもしつつお互いに自己紹介も兼ねた話をした。
花子と松岡は、月城荘で聞いたように幼馴染みで、更にトイ☆ガンガンのもう一人のメンバーである雪村透とも中学の頃からの知り合いだということ。
サバゲーはやっていないものの、知識はある程度持っていてトイガンを見るのもサバゲーを見るのも好きだということ。
普段は社会福祉士として仕事をしていること。
そして、花子が松岡から聞いていた立花蛍という人間について。

頼んでいた食べ物が運ばれてきて、立花は月城荘からここに来るまで疑問に思っていたことを花子に尋ねた。

「ところで山田さん。先程立花に聞きたいことがある、とおっしゃっていましたが・・・」
「あ、そうそう。間違ってたらごめんね。立花君って・・・女の子、だよね?」
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