第7章 戦闘開始
雪村が悪気があって言ったわけではないことを花子も分かっていた。
だが、松岡に地雷があるように、花子にも地雷に似たものが存在する。
雪村のこの言葉は完全な地雷ではないが、顔を曇らせる程度には威力があった。
「まぁ今は私のことより、ホシシロとの戦いを気にしてなさい。ね、正宗?」
「そうだな」
雪村のフォローをするように花子は松岡に話しを移す。
ホシシロとの戦いの前に、雪村の士気を落とすわけにはいかない。
雪村もそんな花子と松岡の言葉に、気持ちを切り替えた様子だった。
「この戦いなんの作戦もなしじゃ勝てねぇ。だから俺が考案した作戦をお前らに伝える。上手くいけば俺達にも勝機はある」
確かにいつものようにそれぞれが個人で動いていても勝てる相手ではない。
特に立花は未だに射撃の腕は決して褒められるほどのものではない。
「作戦・・・?」
「それは・・・」