第5章 戦闘訓練
「わーっ、いいニオイですっ」
月城荘の庭での水鉄砲戦闘訓練。
結果は雪村と立花のペアの勝利。
雪村はヒットになってしまったが、立花が松岡を降した。
「松岡さんって料理上手なんですねっ。罰ゲームなのですからおいしいもの頼みますよっ」
「くそ・・・なんで俺がこんな・・・」
「それは私の台詞なんだけどなー」
最初に提示されていた通り、負けた松岡と花子は罰ゲームとして夕食を作っている。
松岡は主食であるエビピラフ。
花子はそれにあうようにミネストローネを作っている。
「太れ!肥えろ!!マヨネーズ特攻!!」
「ちょ、なぜエビピラフにマヨネーズ!?しかも大量にっ」
「ちょっと正宗、それ私も食べるんだから、ちゃんとしたのも作らないと正宗の分だけ激辛ミネストローネにするわよ」
自分から言い出した条件とはいえ、主に男に料理を作るのが不服な松岡は自分の作っているエビピラフに大量のマヨネーズを投下している。
そしてそれを見た花子が松岡に厳しい言葉を投げる。
一瞬動きが止まるが、マヨネーズを投下する手は止まらない。
しかし花子の視線に恐怖しているのが分かる。
「まったく・・・正宗のせいでご飯作りにきただけみたいになってるじゃない」
「いいじゃん。花子の料理美味しいし。まっつんのマヨネーズエビピラフとか胸焼けするだけだよきっと」
立花は松岡の近くでエビピラフ談義をしているが、雪村は一人ソファから料理をしている松岡と花子を眺めていた。
ミネストローネを煮込むだけになった花子がそんな雪村の隣りに座りため息をつく。
「ちゃんとエビピラフ作り直さなかったら説教しなきゃね」
「花子の説教ってホント長いよね」
「怒られるようなことをする方が悪いのよ」
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