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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第5章 戦闘訓練


「わっちょっ、どこ狙ってんですか!?」

咄嗟に避け命中することはなかったが、松岡が狙っていたのはどうも下腹部辺りだった。

「おもらしおもらしー」
「ルール説明を求めます」
「OK蛍。クールに行こうぜ」
「自業自得ね」

立花の鉄槌によって、地面に埋まる松岡。
比喩ではなく本当に埋まっている。
立花の力だからこその光景だ。
実際に立花の力の強さを見たことがなかった花子は、松岡が自業自得だと思うのと同時に流石に少し同情した。

「ルールは普段のサバゲーと同じ水鉄砲の水が体に当たったらヒットだ。撃った音もしないしBB弾を撃つわけじゃないから近所迷惑にもならねぇだろ」
「確かに・・・」
「共同の庭を改造しちゃってる時点で近所迷惑だと思うんだけどね」
「あ、山田さんの言うことも確かに・・・」

月城荘に住んでいるのは松岡達だけではない。
もちろん他の住居人もいる。
それなのにサバゲーフィールドに改造してしまう松岡が、よく月城荘を追い出されないなと花子は常々思っている。

「ただし!今回はTGCを見越して新ルールを追加する」
「新ルール?」
「ボディタッチあり、だ」
「ボディタッチ?」

サバゲー初心者でもあり、TGCという大会のことをよく分かっていない立花のために松岡が説明を続ける。
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