第4章 交流会
「色々言ったけどよ・・・それでも俺はお前のこと結構認めてるんだぜ」
「えっ」
「猪突猛進でもやっぱスピードあるし、知識や経験を凌駕する戦闘センス・・・『野生の勘』がお前にはある」
認めているからこそ、松岡は立花に楽しくサバゲーをやって欲しいと思っていた。
そして、あの発言。
「今回あんま活躍しなかったけど伍嶋さんって名前もそう悪く・・・ぶほっ」
「無茶苦茶笑ってんじゃねぇか!!」
褒めていたはずなのに途中で伍嶋さんを思い出し噴出す松岡。
涙目になるほど笑っている。
「いやーお前のネーミングセンスには脱帽だわー」
「松岡さんには言われたくないんですよ!!」
やはり雪村と花子は二人になんとも言えない視線を送る。
周囲にいる人達もきっと同じことを思っているだろう。
そもそもトイ☆ガンガンという名前も変なセンスだと思われている。
「つかなんでお前あわれみの目を向けんだよっ」
「え、別にー。まっつんのネーミングセンス最高だよねー」
「へへー。そんなほめんなって」
「それ、褒めてないと思うよ正宗」
遠巻きに松岡と雪村を笑顔で見つめる立花に花子は安心した。
しかし、花子にはまだしなくてはいけないことが残っている。
「さて、何だか凄く良い雰囲気だけど・・・私の呼び出し、忘れてないわよね・・・?」
「・・・げ」
花子がゲームの開始前に雪村に頼んでいたことを、しっかりと松岡に伝えていたようで松岡は花子の言葉で顔色を変えた。
その後、花子に連れて行かれた松岡が沈んだ顔をして二人の元へ戻ることになるのは想像に難くなかった。
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