第4章 交流会
「申し訳ございませんでした!!」
松岡が立花と別チームで行なったゲーム直後。
立花は凄い勢いでやってきて、松岡と雪村の目の前で土下座をしていた。
花子も松岡に話があったため、ゲーム後二人のもとへ行ったらこのような不思議な光景が目に入ったのである。
「いやいやいや。頭上げなよ立花君・・・」
「立花は!敵方にまわって改めてお二人の素晴らしさを実感しました・・・!どれだけ自分が愚か者であったかも・・・」
ゲーム中に相楽隊長と立花が一緒に行動をしていたのを見ていた花子は、立花が相楽隊長から何かを聞いたのだと察した。
あれだけ主張していた立花がここまで自分の非を認めているのだ。
「今更このようなこと言える立場ではないのですが・・・でも・・・お二人のチームメイトとして一緒に居させてください・・・っ」
「・・・立花君」
「何か言ったら?正宗?」
立花にここまでさせておいて、それで済ませるわけにはいかない。
松岡と雪村にしてみれば立花は男だが、花子としては女なのである。
女の子にここまでさせるわけにはいかないのだ。
「・・・顔、上げろ」
そう声をかけた松岡が左手を振り上げる。
「バカヤローっ!」
松岡の手は立花の頭へ向かい、そのまま髪をかき乱した。
「ったく、こんな人前で土下座とか。お前どんだけ恥ずかしいんだよ・・・俺の方こそごめんな」
「ま・・・松岡さんんんん」
「あーもー泣くなって」
振り上げられた一瞬、立花は殴られるのを覚悟していたのだろう。
殴られはしないにしても、それに近いことをされると思ったからこそ。
松岡のその言葉に感極まったのだろう。
「今回まっつんも大人気なかったしねー」
「るせぇ」