第4章 交流会
「まっつんの言う事聞いてりゃ君も・・・」
「・・・いやです。絶対いやです」
雪村と松岡の言っていることは花子には理解出来ていた。
しかし立花の立場になって考えると、立花が嫌だと思う気持ちも分かる。
「黙って従え?それのどこがチームプレイなんですか。そんなの松岡さんの独裁じゃないですか」
「立花君・・・」
「蛍も少し落ち着いて・・・」
「立花だって頑張ってるのに、思い上がってるのはそっちの方じゃないですかっ」
お互いが感情的になりすぎている。
花子が立花を止めるも、言葉は既に松岡に向けられて投げられていた。
立花から出た言葉は松岡を始め、雪村や花子の顔色を変えるには十分すぎるものだった。
「す、すみません。ついカッとなって・・・」
「わかった・・・来いっ」
「あ・・・あの松岡さんそっちは・・・」
立花の手を引き、松岡は相楽のいるチームの方へ向かって行った。
「まっつん、随分怒ってたみたいだね」
「・・・原因は透だって分かってるでしょ」
立花の『思い上がってるのはそっちの方じゃないですか』という言葉が、松岡にとっての地雷だというのを雪村と花子は知っている。
「今のは蛍にも原因はあるけど、私としては正宗にも怒ってるんだけどね」
「だからそんな機嫌悪いんだ」
「・・・透、次のゲーム終わったら正宗に時間作るように伝えておいて。正宗そのままフィールド入るだろうから」