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日々草をたずさえて【青春×機関銃】

第4章 交流会


「うわああ。たくさん集まってますね」
「・・・本当ね。でも、こんなにたくさんいるのにサバゲー参加しないのはきっと私だけよね・・・」
「・・・どんまいです、山田さん」

立花の復帰戦定例会。
それなのにトイ☆ガンガンのメンバーではない花子が何故かそこにいた。

「最近ことある毎に呼ばれてるような気がするんだけど?どういう事かしら、正宗・・・?」
「いや、それはだな・・・」
「おっはよー松岡君。今日はよろしくね」
「相楽隊長。お久しぶりです」
「あ、山田さん本当に来てくれたんだ。助かるわー」

相楽のその言葉を聞いて何かを悟った花子がゆっくりと正宗の顔を見ると、何かを誤魔化すような笑顔を向けていた。
つまり、花子は今回の定例会のスタッフの手伝いとしてここに連れて来られたのである。
確かにサバゲーの知識もあるから適任ではある。
前に一度、今回と同じように正宗に強制連行されて雑用として定例会に連れて来られた事がある。
その時に相楽とは知り合っていたので、相楽が花子の事を知っているのはそのせいだった。

「正宗、後で覚えておきなさいよ」
「まっつん。骨は拾ってあげるからね」
「透もだからね」

花子のその言葉を聞いて青ざめる二人。
そんな二人を置いて相楽が話しを続ける。

「今日は人数半分に割って、赤と黄色チームに分かれてのフラッグ戦。私、赤チームのリーダーやるから黄色チームのリーダー松岡君にお願いしてもいい?もちろん山田さんは審判でお願いね」
「えっあ・・・まぁいいっスけど・・・」

フラッグ戦とは。
両チーム陣地に置かれたフラッグを双方が取り合うゲームである。
サバゲーの中でも最もオーソドックスなものになっている。

「あ~でも相楽隊長と一緒じゃないなんてさみしいな~」
「手加減しないわよ」
「ゲーム中ナンパしてたら名指しで注意するからね?」

にっこりと微笑んで正宗にそう言い放つ花子。
余程勝手に連れてこられたのを根に持っているようだ。

「うおおおお早くこれで撃ってみたいぞ~っ」
「・・・あの子もしかして新メンバー?」
「そうそう。イカしてんだろ」
「というか何か変に気合が空回りしそうで怖いわね、蛍」
「・・・ふーん」
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