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美しき黄色な日常

第1章 平凡の中で


神楽ちゃんは話を続けた。

「でも、私は、あることを思いついたネ。」
「あること?」

僕は少し首をかしげ、再度神楽ちゃんに聞き返した。

そもそも、予想もつかない。

「私、考えたアル。もし、この万事屋で、家族構成を考えるなら、マミーはみーちゃんだ!って。」

神楽ちゃんは目を輝かせながら話し出す。

「それで、銀ちゃんはパピーネ!定春は、私の大事なペットで、家族アル!!」
「…………それから…?」

僕のことを言わないところにツッコミをいれたくなったが、それをグッと抑えた。

こうでもしないと、話が先に進まないからだ。

「それから、ちょっと二人を観察してたアル。あいつら、あの事件以来、特に銀ちゃんのほうが100%くらいみーちゃんに対しての態度がだいぶ変わってるのは、眼鏡のお前でもわかるヨナ?」
「…………………眼鏡じゃないけど…うん。わかるよ。」

確かに、ここ最近の銀さんの緑さんに対する接し方が、明らかに違う。

以前はあまり気にしていなかった外出先から、服、食べ物に関してまで、まんべんなく銀さんのチェックが入っている。

さすがにちょっと、過保護すぎだとは思ったが、まあ僕が銀さんの立場で、姉上があんなことになったらきっと同じようなことをしていたから、何も言えないけど。

………僕と、同じようなこと?

「でも、神楽ちゃん。それは、銀さんにとっては、大事な妹?が誘拐された挙句、大怪我を負ったから、それで過保護になってると思うんだけどなあ…。」

そう言うと、神楽ちゃんは肩をすくめて、ため息をついた。

「はあ………さすがは童貞アルな、思考回路が小学生並ネ。」
「小学生はこんなんなのかな…?!」

神楽ちゃんは、ぐいっと僕を引っ張り、耳元でささやいた。

「銀ちゃんは、みーちゃんのこと、絶対に………」










好きネ













「え……………ええ………えええええええええええ!!!!!!!!!!!」


僕は思わず、叫んでしまった。
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