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美しき黄色な日常

第1章 平凡の中で


~新八SIDE~

「じゃ!緑さん、いってきます!!」
「いってらっしゃーい。」
「神楽ちゃん!」
「ふっふっふ…。後は任せナ!!この万事屋グラちゃんにかかったらこんなことはおさのこちゃいちゃいネ!」
「おちゃのこさいさい…ね。」

そう静かにツッコんで、僕と銀さんは外に出た。

銀さんがお財布を持っている。

そういえば、こうやって二人で並んで歩くのは、初めて会ったとき以来のような気がするなあ。

「…で?新八君。」
「はい、なんですか?」
「なんでわざわざ俺と?買い物になんか?行ったの?」

うっ…。

「だーかーらー、言ったじゃないですか。神楽ちゃんには任せきれないんだって。それに、緑さんと行こうとしたの、止めたのは銀さんですよ?」
「……いやまあ、それもそうか…。」

そういうと銀さんは、さして何も聞いてこなくなった。

ふー。

僕は気づかれないように息を吐いた。

銀さんって、なんでこう、こんなことには鋭いんだろうなあ…。

さっき、神楽ちゃんと計画したことを思い出してみると…。

―――――――――――――――――――

「痛い!!神楽ちゃん痛いよ!!!」

僕は耳をあの怪力でずっと玄関先まで引っ張られた。

玄関先に行くと、今度は肩を組まれる。

「もう!神楽ちゃんなに?!なん「うるさいアル、少し静かにしろヨ。」

と、小声で言ってくる。

「…どうしたの?何か、銀さん達には聞かれちゃいけないことなの?」
「そうアル。だからわざわざお前をここに連れてきたネ。それくらいすぐに察知しろヨ童貞キモオタ眼鏡が。」
「さすがにその言葉は傷ついたよ…。」

相変わらずの毒舌に、心が折れてしまいそうだ。

「みーちゃん、お出かけしたいって言ってたよナ?」
「うん、言ってたね。」
「私も、みーちゃんとか銀ちゃんとか定春とお出かけしたいとは思ってたアル。」
「ごめん、僕の存在は?」
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