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美しき黄色な日常

第1章 平凡の中で


…そう。

さっき言った、『ちょっと変わったこと』。

銀時が、だーーーーいぶ、過保護になったことだ。

もちろん、私に対して。

以前までは、私が何をして、どこに行ってようが、たいして興味もなかったくせに、あの事件以来外にでるときは必ず伝言をしなくてはならなくなった。

もちろん、危険そうな依頼は、絶対にお留守番。

自業自得?はいそうですね、確かにそのとおりだと思います。

まあ…相当みんなには心配かけちゃったからね。

朝ごはんを食べ終わり、食器は新八が片付け始めている。

神楽はテレビをぼーっとみつめ、銀時はジャンプを社長椅子に座り読んでいる。

私は洗濯物を干して、掃除機をかけて…。

…外もいい天気。

ああ、なんて平和なんだろう。

きっとこれからも、相変わらずこんな日々が続くのね。

新八がリビングに戻ってきた。

「……あんたら、仕事しないんですか?」
「今日は依頼なんにもないヨ?ボケてるアルか?」
「そうだそうだー。昨日一昨日ずっと依頼しっぱなしだったじゃねーか…。もう疲れたんだよ…、足腰いてーんだよ銀さん。」
「ほんっとあんたらのんきですよね…。」

新八は静かにためいきをついた。

私は掃除機のコンセントを抜き、元の場所に戻してから、ソファーに座った。

「じゃあ、たまにはどこかへでかけるってのはどう?」

そう言いながら、私は机に置いてあった雑誌を広げた。

「ほら、もうすぐいろんなところがイルミネーションで飾られるでしょ?夜景でも見に行かない?」

するとすぐに銀時が

「ああ?!この寒い中外に出て、無機質な街の無機質な人間の作り上げた無機質な光りなんて見んのかよ。却下。」

と、断られた。

「はあ?!この冬限定の夜景なのにもったいない。大体、無機質って言うけど、それは銀時に感性がないだけでしょ?!」
「そうですよ。イルミネーション綺麗じゃないですか!」

新八も加勢してくれる。

「出かけたいんだろ?だからって何もんなもの見るこたねーだろ…。」
「じゃあ、銀ちゃんは何がいいアルか?」

神楽も参戦。
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