• テキストサイズ

美しき黄色な日常

第2章 桜色に染まって


~緑SIDE~

朝。

今日も、変な夢を見て目が覚めた。

暗い暗い四角い空間の中にいる私。

何も見えないし、何も聞こえないのに、何かをずっと探している。

…自分の顔が、近くから見えるのだ。

あれは、誰だったのだろう。

私によく似た、別人だった。

その人は、いや、その子は少女だった。

黒い髪、黒い眼。

典型的な人間だった。

顔は、私と似ている。

でも、雰囲気がまるで違う。

その子は、四角い空間すべてに殺気を充満させている、獣みたいだった。

どうして、そんな夢を見たのかはわからない。

その少女のことを考えながら一人、シャワーを浴び、コーヒーをいれ、ソファーに座る。

「みーちゃん、オハヨー!!」

神楽が、押し入れから飛び出てくる。

「おはよう、神楽。」

私は、いつもどおり、ニコリと笑って、返事をした。

「今日の朝ごはん誰アルか~?」
「今日は新八よ。」

「そっかー」と言いながら、洗面所へ向かった神楽。

まだ寝ぼけているのか、足はふらふらである。

(あの夢のことは、ひとまず忘れるべきね。)

みんなに心配はかけたくない。

ただでさえも、朝は銀時の過保護タイムがあるのだ。

他にもあったら、さすがにうんざりしてしまう。

こうして、一日が始まった。

―――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

~山崎SIDE~

ハイ、こちら山崎。

えへへ、うれしいなあ。

真選組のトップバッターが、俺だなんて。

え?今俺は何をしているのかって?

今はいつもどおり張り込みをしているんだ(万事屋の旦那の)

なんでこんなことしてるのか、よくわからなくなってくるけど、頑張るぞー!!!

たまさんのために!!!!!!

「おめえは一生モブキャラでいろ!!!!チェリーボーイ!!!!!!!」

副長の声が響いたかと思うと、俺の視界は真っ黒になった。
/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp