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【デュラララ!】究極選択Ior S

第3章 赤い瞳



折原臨也は意地の悪い人間だった

今目の前で警戒することもなく無邪気な笑顔を見せる彼女を
自分の悪趣味のために利用してやろうと考えている位


彼女を手に入れようとしている理由も最低なものだった

否、もう既に自分のものだという自信があった

臨也が女一人を手駒にすることは、
チェスの駒を人差し指と親指で持ち上げること位安易なこと

自分の容姿に過剰な自信があるわけではない
ただ、人を玩具のように使って遊ぶことに自信があった



彼は思う

出会って数分で、臨也が歳を偽っていることを見抜いた

見知らぬ人とも淡々と会話を進めることができる

こんな人材が情報屋の側に居なくてどうする?

それに、池袋近くの文具店でアルバイトをしていると来た

恐らくあの、来良学園近くの店だろう

上手い具合に‘‘彼等”と仲良くなって貰えばいい

誰かと誰かを仲良くさせるのなんて、俺にとっては容易い事

自分と歳の近い高校生達が、
店に来る仲の良い3人組が、
これから誰もが悲しむ結果になっていくのだから

それを側で見る人が増えればいい
もその一人になればいい

俺が仕掛けた罠だと知ったら、彼女はどうするだろう


それよりも…


彼女を使って、平和島静雄に些細な悪戯をしてやろうじゃないか

彼女に惚れるように仕組み、
惚れた彼女は仇敵である俺が好き

どうするんだろうね

壁があると超えたくなる?
それとも壊そうとするのかな。

あの恋愛に鈍感そうなシズちゃんが、
歪んだ愛情とやらを覚えたりしてくれたら、面白いんだけどな


散々狂えばいいよ。

彼の、どんな顔が見れるんだろう


彼女も泣けばいい

泣いておかしくなって、全てを知った途端に俺をどうするのかな

殺しにかかってくるのかな



だからまずは…

どんな手を使ってでも、を陥れる。

《オトシイレル》。

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